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Agent は Qoder Cloud Agents の中核となる構成テンプレートで、AI エージェントの能力範囲(モデル・行動指針・利用ツール)を定義します。1 つの Agent は複数の Session で再利用でき、Agent の更新が稼働中の Session に影響することはありません。

コア要素

Agent は「職務記述書」のようなものです。
要素役割
モデルAgent の推論能力
システムプロンプトAgent の挙動と方針
ツールAgent が実行できる操作
SkillsAgent が呼び出せる高レベル能力
Agent 自体はタスクを実行しません。実際にタスクを実行するのは、Agent にバインドされた Session です。

Agent 構成フィールド

フィールド必須説明
idstringシステム生成、agent_ プレフィックス + 32 文字の小文字 16 進数
typestring常に "agent"
namestringはいAgent 名。英小文字 + ハイフン推奨(≤ 64 文字)
descriptionstringいいえ自由記述の説明、デフォルト ""
modelstringはいモデル識別子(下記参照)
systemstringいいえシステムプロンプト、デフォルト ""
toolsarrayいいえ利用可能なツールリスト(下記参照)
skillsarrayいいえ関連付ける Skill ID リスト
mcp_serversarrayいいえMCP サーバー構成のリスト、デフォルト []
metadataobjectいいえタグや絞り込み用のカスタム key/value
versionintegerバージョン番号、1 から始まる
archivedbooleanアーカイブ済みかどうか、デフォルト false
archived_atstring|nullアーカイブ時刻(ISO 8601)、未アーカイブの場合は null
created_atstring作成時刻(ISO 8601)
updated_atstring最終更新時刻

model

model は Agent が使用するモデルの識別子です。モデル一覧 を呼び出して現在のアカウントで利用可能な値を確認し、Agent の作成・更新時にモデルの id を指定してください。

tools

tools はツールオブジェクトの配列です。組み込みツールは agent_toolset_20260401 で構成し、enabled_tools 配列でアトミックなツールを必要に応じて有効化します:
{
  "tools": [
    {
      "type": "agent_toolset_20260401",
      "enabled_tools": ["Bash", "Read", "Write", "Edit", "Glob", "Grep", "WebFetch", "WebSearch"]
    }
  ]
}
利用可能な enabled_tools の値:
ツール名説明
BashShell コマンドを実行
Readファイル内容を読み取り
Writeファイルを作成・上書き
Editファイルを部分編集
Globワイルドカードによるファイル一覧
Grepファイル内容検索
WebFetchHTTP GET 単一ページ
WebSearchWeb 検索
DeliverArtifacts/data/ 配下で生成したファイルをユーザーに配信
カスタムクライアントサイドツールや権限ポリシーについては、Agent ツール を参照してください。

Agent を作成する

curl -s -X POST https://api.qoder.com/api/v1/cloud/agents \
  -H "Authorization: Bearer $QODER_PAT" \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -d '{
    "name": "code-reviewer",
    "model": "ultimate",
    "system": "あなたはコードレビュー専門家です。コードを 1 行ずつレビューし、問題点と改善提案を Markdown で出力してください。",
    "tools": [
      {
        "type": "agent_toolset_20260401",
        "enabled_tools": ["Bash", "Read", "Write"]
      }
    ],
    "metadata": {
      "team": "backend",
      "purpose": "code-review"
    }
  }' | jq .
成功時は 201 Created が返り、version1 から始まります。

Agent を取得・一覧する

# 単一 Agent を取得
curl -s https://api.qoder.com/api/v1/cloud/agents/agent_xxx \
  -H "Authorization: Bearer $QODER_PAT"

# ページネーション付き一覧
curl -s "https://api.qoder.com/api/v1/cloud/agents?limit=20" \
  -H "Authorization: Bearer $QODER_PAT"

Agent を更新する

更新リクエストには現在の version必ず含める必要があります。マージ規則の詳細は下記「更新セマンティクス」を参照してください。
curl -s -X PUT https://api.qoder.com/api/v1/cloud/agents/agent_xxx \
  -H "Authorization: Bearer $QODER_PAT" \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -d '{
    "name": "code-reviewer",
    "model": "ultimate",
    "system": "あなたはセキュリティとパフォーマンスに特化したシニアコードレビュー担当者です。",
    "version": 1
  }' | jq .
成功時は 200 OK が返り、version は自動的に +1 されます。

更新セマンティクス

Agent は楽観的同時実行制御 (OCC) を採用しています。
  • 作成時、version1 から始まる
  • 更新成功のたびに version は自動的に +1
  • 更新リクエストには現在の version必ず含める必要があります。失敗ケースは 2 種類:
    • version フィールドが欠落している場合 — 400 invalid_request_error"Field 'version' is required.")が返る
    • version は存在するがサーバ側と一致しない場合 — 409 conflict_error が返る
これにより、複数人 / 複数システムからの同時更新で書き戻しが発生するのを防ぎます。

409 への対処

保持しているバージョンが古い場合:
{
  "type": "error",
  "error": {
    "type": "conflict_error",
    "message": "Version conflict. Expected version 2, got 1."
  }
}
復旧手順:
  1. GET で最新の Agent と version を取得
  2. 自分の変更をマージ
  3. 新しい version を付けて再度 PUT

ベストプラクティス

  1. 命名規則チーム-用途 形式(例: backend-code-reviewfrontend-test-gen
  2. 簡潔なプロンプトsystem には役割、出力形式、制約を明確に書く
  3. 最小ツールセット — タスクに必要なツールだけを付与し、誤操作リスクを減らす
  4. metadata の活用 — タグで分類し、後段の絞り込みや監査に役立てる
  5. 本番ではバージョン固定 — Session 作成時に {"id": ..., "version": ...} 形式で Agent バージョンを固定し、更新が本番挙動に影響するのを防ぐ

よくある質問

Q: Agent を更新すると、稼働中の Session にも影響しますか? 影響しません。Session は作成時点の Agent バージョンにバインドされており、その後の更新は伝播しません。 Q: tools 配列は空でも構いませんか? 構いません。ツールを持たない Agent はテキスト対話のみが可能で、操作は実行できません。 Q: name フィールドに長さ制限はありますか? 64 文字以内に収め、英小文字・数字・ハイフンを使用することを推奨します。 Q: 古いバージョンの Agent にロールバックするには? 現時点では自動ロールバックはサポートされていません。更新前に旧構成を控え、必要なときに最新の version を付けて手動で PUT し直してください。

次のステップ

クラウド環境

Agent が動作する基盤の構成。

Session の開始

Agent を使って実行セッションを開始。

Agent ツール

ツールタイプと権限ポリシーの詳細。

Agents API

完全な Agents CRUD インターフェイス。